寒くなってくると部屋の中にはストーブやファンヒーターが必需品となって来ます。
もちろん最近は品質の良いエアコンも出廻って、こうした暖房器具を使わなくなったところも増えて来ました。
”温もり感”の質を考えると断然ストーブやファンヒーターの方が温まり方が違いますよね!
こちらは燃料となる灯油が必要となりますのでポリタンクでまとめて買いに行ったりストーブなどのタンクに入れ替えたりするのが面倒なこともあります。
近年では手動式のポンプ以外でも便利な電動式のポンプも、いろんな種類のものが出て来ました。こちらなら只スイッチを入れるだけで勝手にやってくれるので簡単です。
手動式ポンプや電動式ポンプを初めて使う場合は、よく使い方がわからない方も多いのではないでしょか?
この記事では手動式ポンプと電動式ポンプの使い方や止まってしまった場合の対処などを詳しくご紹介します。
また、後半では手動式ポンプと電動式ポンプの比較にも少し触れます。
一応、こちらに動画もありますので1分少々ですからご覧になってください。さらに特徴が分りやすく理解できると思います。
手動式灯油ポンプの使い方
それではまず、手動式ポンプの使い方を詳しくお伝えします。
手動式ポンプを使う手順
1.灯油が入っているポリタンクがストーブやファンヒーターのタンクよりも高い位置になるように台などに置くこと。
2.次にポンプの上にあるキャップ(締めておかないと灯油が流れていかない)を締めます。
3.ストーブのタンクにもホースを差し込み、数回ポンプをシュコシュコと押し続けます。
4.何度か押続けると灯油の流れができるので、流れが出来たら手を放しても大丈夫です 。
5.ストーブのタンクが8~9割まで満たされたら、今度はポンプの上にあるキャップを緩めてください。
6.ホースの中に灯油が残っていないことを確認したら、ホースを抜き、ポリタンクとストーブのタンクのふたをしっかり締めて終了です
数回ポンプを押し続けるとどうして放っておいても灯油は自然に流れ続けるのでしょうか?これはサイフォンの原理というものが働くからです。
つまり、排出先の液面が給油元の液面より低い間、自動的に灯油は移動し続けます。(ポンプ内の経路に空気が入るなどして隙間が生じ、真空状態が崩れると止まります。)
どういうことでしょうか?
手動式ポンプの構造「サイフォンの原理」
気になる方は”ウィキぺディア”に解説が載ってましたので参照してください!
何らかの液体を高い位置にある出発地点と低い位置にある目的地点を管でつないで流す際、管内が液体で満たされていれば管の途中に出発地点より高い地点があってもポンプでくみ上げることなく流れ続ける。この仕組みは液体を鎖に模して、鎖が出発地点より高い位置にある滑車を経由してもう一方へと移動するモデル[1]によっても説明される。
手動式ポンプが止まってしまう原因
灯油ポンプで移しかえているときポンプの空気室の気密が悪くなっていると、すぐに止まってしまいます。
この場合は、何処からかシューと空気を吸う音が出ますので、様子をみてみましょう!案外どこかに亀裂が入っているかも知れません。
・空気室の蛇腹部分に小さな亀裂がある
・上の空気取り込み用キャップ付近に亀裂がある
大概は上の二箇所に問題があることが多いようです。残念ながら亀裂は基本的に修理できませんので買い替えるしかありません。
キャップは強く締めこみすぎて、ねじ山がバカになっている場合が多く、これも修理できません。
あと極まれにポンプ内部の逆止弁に異物が挟まっていることがあります。
弁の動きがおかしい場合は蛇腹を外して清掃してみてください。
今度は電動式ポンプの使用手順を紹介したいと思いますが、こちらはさほど難しくはありません。
電動式灯油ポンプの使い方
電動式ポンプを使う手順
1.灯油に入っているポリタンクの横にストーブのタンクを並べて、それぞれのふたを開けます。
2.ポリタンクに電動式ポンプを突っ込み、ホースはストーブ等のタンクに差し込みます。
3.電動式ポンプに付いているスイッチを入れると後は勝手に灯油を吸い上げてくれます。
4.満タンになると電動式ポンプにセンサーがついるので、自動でスイッチを切ってくれます。
電動式ポンプの構造
ちなみに電動式ポンプはどうして灯油を吸いあげているのでしょうか?
その原理を簡単に 答えると 灯油タンクに差し込んだ方の一番下に スクリュウが付いていて、それが回転して 吸いあげるのです。早く言えば扇風機の風が来る原理ですね。
こういうものは、長く使えればよいのですが、急にポンプがうまく吸いあげられなくなったことはありませんか?
いろんな原因があるので確認しておきましょう‼︎
電動式ポンプが止まってしまう原因
電動式ポンプが急に動かなくなった場合は、少し専門的知識がないと困惑してしまうことがありませんか?そういう時は次のことを確認してみて下さい。
・電池の容量不足
・電池ケースの端子板の接触不良
・スイッチの接触不良
・ポンプ内(モーターの先)にゴミ等が詰まっている
・オート停止タイプなら、ホース先端(灯油出口)のセンサーの汚れ等
・その他
大概は接触不良か汚れ等が原因でポンプが動かなることが多いので、一つ一つチェックしてみましょう!
手動式と電動式を比べてみました
手動式ポンプと電動式ポンプのメリットの比較(デメリットの比較)
手動式ポンプのメリット
- 機械的な故障がない
- 価格が安い(百均などでも購入可)
- 使い方さえ理解すれば簡単
電動式ポンプのメリット
- スイッチ一つで灯油を入れることが出来る
- ポリタンクなどの条件がないため、どんな場所でも使える
- センサーで自動的に止まるため、灯油があふれる心配がない
手動式ポンプのデメリット
- ちゃんと見ておかないと灯油があふれる心配がある
- ポリタンクを高い位置に設置するなど、場所の条件がある
- 品質によるが部分的に亀裂が入ったりしやすい
電動式ポンプのデメリット
- 価格が高い
- 電池が切れた場合は使えない
- 雑に扱うと電気系統などで故障しやすい
それでは手動式と電動式の灯油ポンプの違いを整理しておきます。
手動式灯油ポンプ | 電動式灯油ポンプ | |
---|---|---|
便利さ | 少し面倒 | とても簡単 |
コスト | 安い | ちょっと高い |
耐久性 | 品質によるが余りない | 使い方によるが比較的ある |
どちらが便利かは、これらの条件のもとに自分自身が適切なものを選んでもらうしかありませんよね!ご自身のお宅にあったものを使ってください。
まとめ
わたしは電働式の灯油ポンプを使ったことがありますが、最初は重宝しましたが便利な反面、わたしのは電池が単1と結構大きな電池を数本使うことになりました!
したがって、電池が切れてしまったら単3や単4と違い電池代も少し高く付くことにもなりました。
最近のものは単3電池のもの増えてきたのですが、電池部分のカバーが外れやすくなっていて気をつけて使わないとツメの部分が折れてしまったりもします。
それに電池の残量が減って来ると当然、動きが鈍くなりますからね?
そう考えると手動式ポンプの方がいつでもすぐに使えるし、お買い得だしで良いのかもしれません。
わたしの場合は少し面倒であっても今のところ手動式ポンプを使っています。
使い方の手順や注意点さえ知っておけば案外それが当たり前となり、返って電池の交換や故障のトラブルなどを考えれば電動式よりもこちらの方が便利さを感じます。
安いし気軽に買えるところも魅力かな?