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景観

神戸の建築家

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☆真っ赤な外車がある家***

日差しが、やや傾き始めようとしている頃・・・

それでも陽が照りつける厳しさは、一向に緩まない。大通りから、少し奥に入り緩い坂道を車で走らせると、少し高台の岡に辿り着く。

右手のガードレールの向こうは少し小さな池があり、その先を見通すと広がる街並みが開けて来る。

そして、そのガードレールが途切れたところに5~6軒の洋風で結構、外装などこだわった作りの家が立ち並んでいる。

わたしは、向かって4軒目のお宅に配置商品の点検にお伺いしたのだ。その家も結構、家の作りにこだわりがある。玄関の横は車の駐車場になっているのだが、真っ赤な外車が停めてあった。

玄関のドアは、割と大きくしっかりロックがしてあった。早速、わたしは襟を正してチャイムを鳴らして見た。中から上品な女性の声で返事が返って来た。

☆セレブな奥さん***

しばらくすると、玄関のドアが中から開けられ70歳代の細身で髪型は少しウエーブが掛かったロマンスグレーの白髪交じりの女性が出て来た。

彼女は快くわたしを玄関の中へ招いてくれて、廊下の奥に戻り配置箱を待って来てくれる。

わたしは、早速配置箱の中身を開けて、使っている商品はないか?端末機を使って、貼ってあるバーコードに当てながら商品のチェックを一つ一つして行く。

そうしている間に、そのお客様は、また、奥へ入って行った。

すると、今度は冷たい緑茶と冷やした和菓子を持って来てくれた。

”〇〇さん、暑いでしょう?”” 我が家の玄関はちょうど西向きだから、西陽が強くて暑いのよ”と気を使ってくれた。

この家は老夫婦の二人暮らしのようだが、自宅そのものが、何かアンティックの展示品など商売のようなこともしているようだ。玄関の中はいつも綺麗にしてあり、白い壁には、絵画が2点ほど、正面と靴棚の上に飾ってあった。

実は、前々から少し関心があることがあり、お茶を頂き、和菓子を食べている間、そのご婦人はわたしの前に座って時間をつぶしていてくれたので、一つの質問をして見た。

”この家はとても素敵な家ですが、道路沿いにある2階の部分に入り口があり、1階は、ちょうど崖の下に隠れているように立っているのですね!こういう作りは、ちょっと珍しいのではないですか?” φ(.. )

すると、”そうでしょう。こういう作りの家は、この並びだけなの!“

実は、この並びの5軒だけ神戸の建築家の方が設計して作ってくれたものらしいの・・・” 

わたし、最初はピンと来なかったが、そのご婦人が解説をすぐにしてくれたので、その理由が凡人のわたしにもやっと分かった。

なぜなら、神戸は洋風の家が立ち並び、しかも急斜面も多いと聞いたからである。

”しかし、ここは九州なのに、なぜ、神戸の建築家がわざわざ、こんな九州に?・・・”と不思議に思った。

(゚ロ゚;)エェッ!?

☆こだわりのある建築家***

でも、それだけこだわりがある家ならば、きっと住み心地も良いし、そこに住む人に癒しと安らぎを与えてくれるのだろうな?と、なぜか納得するものを自分なりに見つけることが出来た。

目に見えるもの、見えないもの。形あるもの、そうでないもの。

いろんなものが世の中にはたくさんあるが、そこには人の努力や苦労の末に辿り着いたものであれば、不思議と人は感動し、いつまでも心に残るものである。

立派な家の姿は、その建築家の人格や思想、生き方を形として表現したような作品のようにわたしには思えた。

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