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ツバメが巣を作る時期や場所の条件は?”ズバリ”徹底的にリサーチ‼

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春を告げる鳥として知られるツバメですが、建造物の軒先に巣を作るため、身近な印象を抱いている方も多いのではないでしょうか。

 

わたしも知人の軒先でツバメの巣を見かけたことがありますが、本当に親しみを感じる光景です。

”もう、卵はかえっているのかな?”

”ヒナは育っているだろうか?”

と巣の中がついつい気になって仕方がありません。

 

 

そのお宅には2年続けてツバメが巣を作ったのですが、3年目にはどこかもっと良い場所を見つけたのでしょうか?ツバメは軒下に巣を作らなくなりました。

それでも、また気が変わって巣を作りにやってくるのではないか?と妙な期待感もあるんですよ!

ところで、ツバメはいつ頃から飛来してくるのでしょうか?また、どんな場所で巣作りをするのでしょうか?わたしなりにちょっと調べてみました。

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ツバメの飛来から巣作り、巣立ちまでの時期はいつ頃?

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ツバメの巣作りの時期は、大体3月から6月頃までですが、 地域的な差もかなり大きいのが特徴です。

というのも、ツバメは暖かくなりエサとなる虫が多くなるのを見計らって巣作りをするため、春の訪れが早い暖かい地方では巣作りの時期も早くなるというわけです。

 

 

暖かい九州や四国地方では3月下旬に巣作りがみられ、4月に入ると中国、関西、東海地方などが続くのが通例です。

その後、関東、北陸、東北、北海道と、丁度、 桜前線が日本列島を北上する時期と前後してツバメの巣作りも各地でスタートします。

 

下の図は、日本ツバメ研究会が20年間(1973~1993年)に渡って、日本各地への渡来日を調べ、平均日を表したものです。これによれば、ツバメが鹿児島県につくのはだいたい2月下旬~3月上旬です。関東地方は3月下旬~4月上旬です。多摩地域もこの時期に渡ってくるといえます。秋、南へ帰るのは、観察記録などから、9月中旬~10月下旬とされています。(「ツバメ観察事典」構成・小田英智)

引用:ツバメQ &Aツバメの渡り

 

 

 

➡️ 九州地方:2月から飛来〜4月中の巣立ち

温暖な九州地方は日本列島の中でもいちばん早い時期にツバメが観測される地域です。

早い所では2月中にツバメが飛来し、巣作りから子育てが 順調なら4月中に巣立ちの時期を迎える巣もあります。

➡️ 四国・瀬戸内海沿岸地方:3月上旬から飛来〜5月上旬に巣立ち

四国や瀬戸内海沿岸の冬が比較的温暖な地域なので、だいたい、3月上旬の最初からツバメが目撃されます。

その後、順調に巣作りから子育てが終われば、 5月初旬頃からが巣立ちの時期になる巣もあります。

 

➡️ 近畿・東海・南関東地方:3月中旬から飛来〜5月中旬に巣立ち

近畿、東海から南関東では、3月中旬から下旬にかけて、ツバメの飛来がみられ、 早ければ5月中旬には巣立ちを迎える巣もあります。

また、3月中旬から下旬は日本列島各地にツバメが渡ってくるピーク時で、巣作りに相応しい場所を探すツバメを家の近くでよく見かけます。

➡️ 北陸・東北地方:4月から飛来〜6月頃に巣立ち

日本の中でも比較的寒冷な地域の北陸・東北地方では、4月に入ってからがツバメの飛来時期になります。

北陸や東北地方では、ツバメが飛来する時期が遅い分、巣立ちも遅くなり、 6月頃からが巣立ちの時期になります。

➡️ 北海道地方:4月中旬に飛来〜6月以降に巣立ち

北海道にツバメの飛来するのは、4月中旬以降で、 巣立ちが観測される時期も6月以降になります。

 

これはツバメの1年の活動の動画です。親鳥は本当に健気に働いているんですね!

 

どんな種類のツバメがどこに巣作りするのか?

 

ツバメにもいろんな種類がいて、それぞれ個性的な特徴もあるようです。その習性も微妙に違いそれが巣作りの場所などの選定にも違いがあるようです。そこで、それぞれのツバメの仲間たちの特性を紹介しますね!

 

 ① ツバメ     

夏鳥として北海道から九州の種子島ぐらいまでの地域にやって来きます。日本では最も普通に見られるツバメの仲間で、町の中や周辺の農耕地、河川敷などに住み、人家や店など人間が造った建造物に巣を作ります。巣は、おわん型をしています。

特によく巣の作られる場所は、一戸建ての住宅と一戸建ての商店がもっとも多いようです。やはり、人の出入りが適度に頻繁なところがツバメにとっては安心だからでしょうか。

 

 ② コシアカツバメ 

夏鳥として、北海道から九州にかけてやって来るツバメの仲間です。名前のとおり、腰の部分が赤いのが特徴です。ツバメよりも少しだけ体が大きく、町の中や周辺の農耕地、河川敷などに住み、人間が造った建造物に巣を作ります。巣は、とっくり型をしています。

 

ツバメとくらべると、大きな建物が好まれており、学校や集合住宅での巣作りが多く見られます。これは、どうやらコシアカツバメの巣の形に関係しているようで、コシアカツバメのトックリ型の巣は天井の広い水平面がある方が作りやすいために、コンクリートの大きな建物が選ばれていると考えられます。

 

 ③ イワツバメ   

夏鳥として、北海道から九州にかけてやって来るツバメの仲間です。本来は岩場に巣を作るために「岩ツバメ」という名前があります。腰が白く、ツバメよりも一回り体が小さくて尾も短いのが特徴です。平地から山地にまで見られ、海岸や山地の岩場、町の中の建造物などに巣を作ります。巣はドーム型をしています。

 

コシアカツバメと同様に、建物では学校やビルのように大きなコンクリート製の建物が多く使われます。また、ツバメとコシアカツバメとの大きな違いは、橋に巣作りをしていた割合が高いことです。。その中ではとくにコンクリート橋がよく使われます。

 

 ④ リュウキュウツバメ

1年中、奄美諸島や琉球諸島に住んでいるツバメの仲間です。体は全体的に黒っぽく、ツバメよりも少しだけ小さいです。町の中や農耕地、河川敷、海岸などに住み、人間が造った建造物に集団で巣を作ることが多いです。巣は、おわん型です。少し赤っぽく見えることがあります。

 

リュウキュウツバメは、その傾向をつかむのは難しく、わずかに学校などの建物で巣が見かけられています。

 

 ⑤ ヒメアメツバメ 

おもに本州の関東地方より西から四国、九州にかけて住んでいるアマツバメの仲間です。のどと腰が白く、ツバメよりも一回り体が小さくて尾が凹型なのが特徴です。平野部の町の中や低山の開けた場所にすみ、人間が造った建造物に巣を作ります。巣は、イワツバメやコシアカツバメの巣を使いますが、入り口に羽毛をつける習性があります。

 

ビル・駅・官公庁や、橋・学校で多くの巣が見かけられます。これは、イワツバメとコシアカツバメの巣を彼らがよく利用するからだと考えられます。

 ⑥ショウドウツバメ  

 

夏鳥としておもに北海道にやって来るツバメの仲間です。体はツバメよりも小さく、 胸にT字形の帯があり、尾が浅い凹型なのが特徴です。水辺、農耕地、草原などにす み、川沿いなどの崖や土手に集団で巣を作ります。

 

ツバメの巣作りはどんな条件の場合を選択するのか?

 

いろんなツバメの仲間がいて、その集団にあった巣作りをしているのがご紹介できたと思いますが、そんなツバメたちにも共通した巣作りの条件は変わりません。その条件とは大体次の4つです。

  • 人が生活していたり往来が多い場所を選ぶ
  • 引っかかりや出っ張りなどがある場所を選ぶ
  • 風通しが良く雨をしのげる場所を選ぶ
  • 適切な温度で適度な陽が当たる場所を選ぶ

 

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人が生活していたり往来が多い場所

ツバメは外敵から巣を守るため、人の存在を上手く利用する習性があるそうです。そのために、 巣作りの場所選びでも人通りがある場所を好みます。

なぜなら、人通りが少ない場所は、ツバメの天敵であるカラスや蛇が来る可能性が高いからです。

 

 

*引っかかりや出っ張りなどがある場所

ツバメはなめらかな壁だと巣作りが困難なため、引っかかりや出っ張りした壁を好む習性があります。

 

*風通しが良く雨をしのげる場所

ツバメは風通しがよい場所を好んで巣作りをする習性があります

巣作りの時期、材料である泥がきちんと乾かないと巣の強度が保てないため、風通しの良さは巣作りでは重要なポイント。

 

 

*適切な温度で適度な陽が当たる場所

ツバメは暑過ぎたり、寒過ぎたりしないところ、出来れば快適な温度で適度に日当たりの良い場所を好んで巣作りを行います。

過ごし易い環境で子育てをするため、ツバメは巣作りの場所を選ぶ際にどうやら温度や日当たりも考慮するようです。

 

この4つの条件を満たしている場所を探せば、かなり高い確率でツバメの巣を見つけることができるかもしれませんよ。

 

ツバメの巣作りの条件は午前中?

 

ツバメの巣作りは、時期だけでなく作業を行う時間帯にも特徴があります。その時間帯は 朝の6時~10時くらいまでと言われています。

巣作りの場所を決めたツバメは、夜が明けるといち早く作業を開始して、泥やワラなど材料を巣作りの場所に運んで来ます。

 

ですが、材料を巣作りする場所に運ぶ作業は、大概10時ごろに終了するのが一般的です。だから、一日中作業をすることはありません。

というのも、ツバメの巣作りでは、巣の構築と巣の泥を乾かす作業を繰り返すのが一連のプロセスになるためだからです!

 

つまり、午前中に材料を運んで、巣作りの作業を行った後、午後からは泥を乾かす時間帯となる訳です。

場所選びだけでなく、巣作りでも泥を乾かす時間を設けて巣の強化を図るツバメの知恵には驚かされますよね!

 

まとめ

 

ツバメの飛来と春の訪れは切っても切り離せないものがありますね。また、巣作りにおける「場合の選定」の知恵にも、ちょっと驚かされます。そこで、もう一度ツバメの習性についての内容を整理しておきたいと思います。

ツバメが九州地方に辿り着くのはだいたい2月下旬~3月上旬です。関東地方は3月下旬~4月上旬です。北海道は4月中旬以降です。

このようにツバメの飛来時期は地域的な差もかなり大きいのが特徴です。

その理由としてはツバメは暖かくなりエサとなる虫が多くなるのを見計らって巣作りをするためです。従って春の訪れが早い暖かい地方では巣作りの時期も早くなるというわけです。

また、ツバメにも、いろんな種類の仲間がいますが、巣作りに関して共通しているポイントは以下の4つです。

  • 人が生活していたり往来が多い場所を選ぶ
  • 引っかかりや出っ張りなどがある場所を選ぶ
  • 風通しが良く雨をしのげる場所を選ぶ
  • 適切な温度で適度な陽が当たる場所を選ぶ

ツバメのバードウォッチングをしたければ、この4つの条件を満たしてくれる場所を探してみてください。

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