ストレスで痒みを引き起こすの?
もう、かなり前のことですが仕事の給与だけでは家計が廻らず、切迫詰まった時期がありました。
もちろん今もその頃と比べると決して楽になったわけではないのですが、とにかく督促のハガキや電話などが来るとは頭の中が真っ白になってしまうのです。
その時、余りのストレスで夜も眠れず頭が痒くなり、やたらとフケが出て困ったことがありました。
こんなことは初めてだったのでビックリしたことを覚えています。
そして本当に“ストレスというものは本当に怖いな〜!”と思ったものです。
痒みの真の原因を克服した知人
会社の同僚にアトピーの知人がいます。
今は仕事も順調なのか余り話を聞きませんが、以前は彼は営業の外回りが苦手で、それがストレスだったのでしょうか?
体をあちこち搔きむしり、白い粉が車内のソファの上や足元にいっぱい散らばっていたそうです。
顔から始まり身体中がカサついていました。見ていて、とても可哀想だったです。
それは、もともと対人関係が大の苦手だったからです。
ところが、どうでしょう?
彼自身の中で、何かが吹っ切れたのでしょうか?
気持ちや考え方に変化が起こったのかわかりませんが、今は仕事が楽しくて仕方がないようです。
彼を信頼している顧客も増え業績も上がっているという話を耳にします。
すると彼の身体上の悩みもどこかに消えて無くなったようですね!人間の身体というものは、本当に不思議なものです!
ストレスによる痒みは心身症?
ストレスと感じる程度は、「刺激が脅威と感じるか?そうでないか?」「その脅威に対応できると思うか?思わないか?」という二つの段階の判断によって決まるそうです。
ある出来事が自分にとって脅威であり、それに対処できないと感じる瞬間から、体に反応が現れると言われています。
つまり、ストレスによるかゆみは一種の心身症なのだそうです。
アトピー性皮膚炎の患者の場合も、人間関係や容貌に対する不満や不安が、自分にとってそれが脅威であると対処できないと感じるからこそ、それがストレスとなり、かゆみを強めているのではないでしょうか?
また、アトピー性皮膚炎患者に限らず、嫌いな勉強や人間関係の不和など、嫌なことやイライラすることがあるときに、かゆみに襲われた経験を持つ人は少なくないはずです。
一生懸命勉強したり、考えごとをしているとき、頭がかゆくなったことはないでしょうか?
在る調査では、看護学生は、国家試験前日にはその1ヶ月前と比べて、血中のヒスタミンの濃度が上昇していることが分かったそうです。
さらに、ストレスに対する対処能力の低い人ほど、かゆみも強いという報告もあります。
このように、ストレスはかゆみを悪化させる大きな原因になるようですね。
まとめ
ストレスというものは、精神的のものなので表面には表れにくいものです。
だから、ついつい、このくらいなんでもないと高をくくるのです。
弱い自分に負けたくないというプライドのようなものが働いているからかもしれませんね。
でも、身体は正直です。
心身の限界は体の異常という形に変わり表面化してきます。
かゆみというものは、そういう身体の悲鳴なのかもしれません!
だったら、無理をせずストレスの原因を取り除くように工夫することこそ、ワセリンを塗ったり痒み止めの薬を飲む以上に大切な予防方法ではないでしょうか?
ところが、これがなかなか難しいことです。
特に今の社会環境はストレスを誘発させる原因の種が、あちらこちらに転がっていますからね!
だからこそ、ストレスを跳ね退けるたくましさが欲しいものです。