☆折尾名物
”ちゃんぽんうどん”
わたしのお客様には、自営業を営んでいる方もいる。北九州の折尾駅の近くに、その辺では、有名なチャンポンうどんを食べさせくれる店だ!
折尾駅は今、改築されているので駅前はゴタゴタしている。折尾駅入口から歩道を右に曲がるとすぐそこにある。入り口は さほど広くはないが、奥行きがあって中は結構広い。
今は残念ながら、土曜日と日曜日だけ夕方6時から開けている。実は、5年程前、ここの女店長が病気で他界されたのだ。
(ρ゚∩゚) グスン 残念~
ここの店長は60代のシャキシャキしたご婦人で、しかも、人当たりが良いばかりか、とても気遣いが結構、細かいところまで出来る人なのでお客様受けが良いはずだ。
☆ちゃんぽんうどんって、どんな味??
でも、やはり何と言ってもチャンポンうどんのスープの味は舌鼓を打たざるを得ない。基本は鳥の骨をベースに魚介類の味と濃くがしっかり染み込み、もちろんしつこさはない。
また、肝心の麺は、旦那さんが朝から麺打ちしてくださる細麺で、喉越しにつるんと入る上品な柔らかさと適度なコシの強さが上手く出汁のスープと絡みあって何とも言えない美味しさを口の中で醸し出してくれる。
オオーw(*゚o゚*)w
チャンポンと言えば麺の上に乗っかっている少しだけ焦げ掛かった豚肉と炒めたキャベツと人参と玉ねぎとピーマン、それにワカメや海老まではいっている。もうこんな贅沢はないくらいだ。
これだけでも美味しいのに、馴染みの吾輩には無料で鳥釜飯まで茶碗に盛って出してくれるのだ。
確か単品で700円くらいだった思う。いつも、平日の一番忙しい昼時を少しずらしてお店に入る。仕事の取引きの集金を終えると、カウンターか空いているテーブルに座りチャンポンうどんを注文するのだ。
10分も待たないうちに目当ての品はテーブルの上に並べられる。ちなみにわたしは味噌チャンポンうどんが好きで、一味唐辛子を小さな耳鍵くらいの匙に一杯、そのうどんに掛ける。そして、少し額に汗を流しながら、"ふ~""ふ~"言いながら食べるのが何とも言えない。
ε=ε=(;´Д`)☆゚+.☆゚+.☆゚+.☆゚+.
☆女店長の人柄を求めて--!
ところで、この店に来るお客さんは、一体どんな人たちであろうか?もちろん、いろんな客層の人たち達が訪れて来る。特に昼時はそうだ。
サラリーマンや若い主婦たち、たぶん折尾高校の女学生だろうか?それに共立大の学生の顔もよく見かけた。
店内はテンテコ舞いだ。この店長は2人のパートさんを使って店の隅々まで目を配らせ、時には、わざわざ忙しいのに厨房から出て来る! そして、一人で寂しく食べているカウンターの老紳士のところへ来て話し掛けて上げたりするのだ。
忙しい時間が過ぎると、今度は上品な老婦人や老紳士が、よく入って来る。
もちろん、彼らは、いつも一人だ。実は折尾という街、学生の町であると同時に、ちょっとレトロっぽい、赤レンガ の建物が似合いそうな街なのだ。
それもそのはず、改築前の折尾駅が白レンガで作られた大正時代の建造物だったらしい。
従って、ここに住んでいる人々も何となく品がある。特に高齢者の方々には、そんな雰囲気を感じるのはわたしだけだろうか?
店内はとても明るく、真ん中に囲炉裏を囲むようなロの形をした大きなテーブルと言っていいのか?カウンターと言っていいのか?9〜12人ほど座れる空間がある。
以前のマスターが、とてもjazzが好きで結構凝っていた。そのため、珍しく、そこの店のBGMにはジャズが流れているのだ。
これも、何となく折尾の街 には似合っている気がする。
この辺りの人々は、単にお昼を食べに来ているだけでなく、何かこころの淋しさを紛らわしてくれる癒しの空間と思いやりといたわりを持ち話せた、この店の店内に会いに来ていたのかもしれない。
☆まとめ---!
食と真心で人の心を満たしてくれるお店は、そう多くは見受けられない。もし、まだ、この店長が元気いれば、もっと多くお客さん が、このお店を出入りしていたに違いない。
ただ、幸いなことに、その味だけは、辛うじて旦那さんと娘さんが守り続けているようである。
但し、平日は、二人とも忙しく店を開けることができない。従って限られ時間帯ではあるが、もし、機会があれば、その店を訪れて見て欲しい。
その店長さんが、どんな人だったのが想像しながら、その店のチャンポンうどんを堪能して貰えれば幸いである!