☆二人の娘さん---!
商品の注文があり、夕方の5時頃のお届けとなっていた。ところが予定よりも、2時間ほど遅れての訪問になったのだ。
もちろん、先方には予め時間変更の確認は取っている。夏の7時は、まだ明るく、どちらかといえば曇った時のうす暗い明るさだ。
インターホンを鳴らすと、少し甲高い女性の声がして、中から50代半ばのご婦人が出て来られた。
いつものように軽い挨拶と、ちょっとした世間話をしたのだが、話は家族のことになった。
実は、わたしの子供たちは高専卒業で2人は就職している。一人は東京、もう一人は大阪である。
ここの娘さんも高専卒業で途中、大学に編入した後、大卒を経て東京に就職したそうである。大手の企業で海外出張の経験もあり、今度、同じ学校に2年先輩の男性と結婚することになった。
(o^∇^o)ノおめでとう-----!
ところが、その半年前までは今の仕事を辞めて地元に帰り、もう一度勉強し直して教員の免許を取って新しい人生の出発をしようか?と悩んでいたそうである。
。゜゜(´□`。)°゜。どうしようかな~
お給料も結構よく、上司からは信頼され、可愛がられ順風満帆なエリートコースを進んでいるのに、どうしてだろうか?とわたしは不思議に思った。
実は、結構 仕事の内容がハードで残業も多く、帰宅するのは晩10時頃はざらで健康面で自信がなく、精神的に参ってしまうことが多いという。
趣味でバンドをやっていて、これで何とかストレス解消は出来ているものの、やはり限界を感じていたというのだ。━─━─━─━─━─
☆志を高く持つこと----!
もう一人の妹は、逆に専門学校卒業だが、いろんな資格を取っていて、結構就職面では潰しも効き、おまけに努力家でもある。
小さい頃は性格も違うし、よく姉妹喧嘩もしていたそうだ。そんな妹が、急に仕事を辞めて”役者”を目指したいと言い出した。
最初はご両親とも面食らったようである。だが、最後は自分の人生だから、自分の好きなように生きたら良いと理解をしてくれたようである。
でもよく考えてみれば、まだ20歳にもならない子が、単身で京都に上京した。誰の後ろ盾もなくである。無謀と言えば、これほど無謀なことはない。
それでも、その妹さんは、上京するための旅費と住居は女の子でもあるので、ご両親が協力してくれたそうだが、後は自分でアルバイトを探し、希望する劇団に飛び込み新しい人生を自らの足で踏み始めたらしい。
w(゚o゚)w オオー!
話は、まだ続きがあり、この京都の劇団で2年修行した後、今度は尊敬する監督さんがいるということで、東京なら分かるのだが、そこを通り越して北海道の劇団に今年の春、移籍したというから更に驚きである。
”大丈夫かな?若いのに・・・”と思いがちだが、その奥さんがいうには、しっかりとした志は持っているので生き方がぶれることはないと思うとおっしゃっていた。
( ̄▽ ̄;)!!ガーン
本当に、若い女の子でありながら、しっかりした夢を持ち、とにかく自分の意思は硬く、自分自身に正直に生きて行こうとしていることに対してわたしは応援して上げたくなる気持ちに駆られたしまった。
同じ姉妹なのに、不思議と全く違う生き方をしている二人だが、去年久しぶりに帰省した時、家族で夕食をともにしたようで、その時、二人はお互いの近況報告をしたらしい!
お姉ちゃんは初めてその時、”私は妹のような生き方は出来ないな!”とショックを受けたというのだ。
心の奥では、「どこが見下していたところが今まであった自分だが、今は妹を尊敬し妹が羨ましく思うようになった。」
そして、ちょうど仕事や人生に行き詰ったいたところだったので、自分も自分自身を縛りつけている呪縛から抜け出して見ようと心の変化が訪れたというのだ。
それから今の仕事を辞めて新しく人生を再出発して見ようと思うようになったようである。
只、最近は、また少し心に変化があったらしい。それが”結婚”である。そして、”彼女には彼女の生き方があり、妹は妹の生き方がある。”ということに気付いたのではなかろうか?☆;+;。・゚・。;+;☆;+;。・゚・。;+;
☆それぞれの生き方---!
つまり、それぞれの個性にあった生き方をすればいいということだ!
神社には狛犬が立っている。それぞれが違う姿勢をしている。一方は口を開け、もう一方は口を閉じている。
それぞれがお互いを必要としており、どちらが欠けても成り立たない。陰と陽、どちらもあってお互いを高め合い、支え合っていける関係。全く同じでは詰まらない。
だから、この姉も、やっと長いトンネルから抜け出して新しい一歩を踏み始めたのではなかろうか?
只、これからは一人ではなく、側に良き伴侶がいつもいてくれるので、迷う時も一緒に迷い、悩んでくれるはずである。゜゚*☆*☆*゚ ゜゚*☆