☆世話好き奥さん-----!
昨日、お約束をして今日のお昼前にお伺いする予定でいたが、先方に急な用事が出来たために夕方4時頃に変更になった。□■*:;;;:*□■*:;;;:*■
このご婦人、とても世話好きで、いろいろ悩みを抱えている人がいたら、放っておけない性格。
今日も介護で疲れている40歳の独身女性の悩みを聞いて上げるために、一緒に食事をすることになったらしい。
とにかく自分というものがない人で、お金にもならないのに友達の病気見舞いやお手伝い。お寺さんのお掃除や台所仕事を手伝っている。
もちろん、全て奉仕活動である。若い時は苦労も多かったが、子供には3人恵まれた。子育てもキチンとしていたのだろう。
みんな立派な社会人になり親孝行な子供さんばかりで、必ずお盆やお正月、そしてゴールデンウイークなどは里帰りしてくるのだ。
特に長男さんは、このお母さんが何も言わなくとも家の中の破損しているところや不足しているようなものがあれば、修理したり買い揃えたりしてくれるらしい。
☆本当の家族とは----!
学校にやり、就職させるまでは、いろいろと苦労も多かったが親の背中を見て子は育つというが、まさにこの事を言っているのかもしれないとわたしは思った。
お孫さんも5人~6人はいるようだが、みな良い子ばかりだ。この御婦人、ただ優しいばかりでなく、厳しい一面も持っている。だから生き方が一本筋が通っていて人間的にも魅力を感じるのだ。
お寺さんに通っているためか?自分自身が多くの経験を通して悟った事なのか?とにかく一言一言に何か重みがあり、わたし自身、いろいろと学ばさせて貰ったりすることが多くある。いつまで一緒にいても飽きない人格の高みというものを感じるのだ。
さて、このお客さんが、ふと、こんなことを言った。”本当の家族というものは、子供たちが結婚して所帯を持つまでだ!”というのだ。━─━─━─━─━─
確かに幾つになっても、子供は子供である。親は親であるに違いない。只、嫁や婿を迎えれば、事情は変わって来る。
それぞれの家庭と家庭の体面や気遣いなどが加わり本音やストレートな感情をぶつけることはできなくなるからだ。
☆まとめ---!
やはり遠慮や気遣いという壁が家族の間に大きな溝を知らぬ間に作って行く。それは仕方がないことだが、ちょっと寂しいものだ。家族ではあるのに何か純粋に気持ちと気持ちをぶつけ合えない。
しかし、これが現実というものなのだ。これは、もちろん、そういう立場に成って見ないと分からない感情だとわたしは悟った。
そして、我が家を巣だって行った子供たちも、やがて結婚して所帯を持ち、孫が出来たりした時、初めてこの御婦人の言っている言葉の意味や深みが身に染みて分かる日が来るのだろう・・・
とおぼろげに感じたのである。
家族とは一体何だろう?もちろん親がいて、子がいて、兄弟がいて、それぞれの個性があり生き方もある。でも、どこか見えない糸で繋がっていて、自分自身の身体の一部のように感じることもある。
傍にいれば安心感がり、言葉で確認し合わなくても深い信頼という絆のようなものが結び付いている。これが家族というものだが、このままで在り続けることは難しい。
人は成長し自分の足で歩き始めなければならないためである。☆;+;。・゚・。;+;☆;+;。・゚・。;+;