嘘~? この揚げパンの味が違う?
家族で、大分の豊後高田にある昭和の町に遊びに行ったことがあります。
そこで、少し小腹が空き、ある喫茶店に入ったのです!
ところが、そこは昔懐かしい揚げパンが売ってありました。
きな粉が掛けてあり、出来立てホヤホヤで、とても香ばしい香りがするんです。
早速食べてみると、サクッと歯ごたえがあってとても美味しかったですよ!
(゚∇゚ 😉 〈美味〜い‼︎〉
子供達にも買ってあげたのですが、余り反応が良くないので
帰ってから食べたらいいと思い そのまま持ち帰りました。
自宅に戻り、家内が夕飯を作るまで、
しばらく時間がかかりそうだったから、
持ち帰った あの揚げパンをほうばったのですーーー⁇
ところが、これはびっくり
味が、全くと言っていいほど変わってました。
これは、昭和の町で食べた、あの揚げパンなのかと唖然としてしまったんです。
(((( ;゚д゚))) ««« エ〜 違う⁉︎
ところが、これは嘘でもなく、全く同じ揚げパンなのですね。
では、どうして味がこんなに変わってしまったのでしょうか⁉︎
その秘密は、余りにも時間が経ち過ぎたことが原因だったのですーーー。
温度と味覚の関係
溶けてしまったアイスは、凍っていた時よりも甘く感じたり、
熱いスープが冷めた時が濃くなったように感じることがありますよね‼︎
これは、味細胞内で味の情報を伝えるタンパク質である“酵素”が、
体温くらいの温度になると、酵素の働きが一時的に弱くなったり、
味を感知する働きが鈍くなったりするからなんです!
高温の食べ物や、低温の食べ物は、この効果を踏まえて強めに味付けしてあるんですってーーー。
そのために、時間が経って、これらの食べ物が常温になってしまうと、
味細胞の酵素が強まり、味が濃くなったように感じられるようですよ!
人間は一般的に、体温±25〜35℃の食べ物を好み、
おいしさを感じやすいとされているようです。
つまり、温かい物は60〜70℃前後、冷たい物であれば0〜10℃前後で
より美味しさを感じるとかーーー⁈
また、温度の影響によって変化しやすい味、温度による影響を受けにくい味があるようです。
変化しやすいのは、甘み・旨味・苦味の3種類、変化しにくいのは、塩味・酸味の2種類ですって⁇
例えば、温かいみそ汁は、旨味が強く塩味もそこそこ感じられて美味しく感じますよねー。
ところが、冷えると旨味の強度は低下します。
しかし、塩味は温度に影響を受けず、ほとんど変化しないので
塩味が際立ってしまい美味しさを感じにくくなってしまいます。
まとめ
これで、、揚げパンの味が、こうも大きく変わってしまったか原因が何となくわかった気がします!
まさか、わたしたちの体内で働いている味を伝える酵素が活発に働いているか? いないか? で、
こうも味覚の感覚が違ってくるとは思いませんでしたね。
でも、プロの料理人は、きっとこういう理屈は知らなくても、
感覚的のものや経験で、味覚の使い分けを心得て計画的な段取りで美味しい料理を
作っているのではないだろうか?と考えるのは、わたしだけではないと思います。