◆スイカ割りと視覚の乱れとは無関係?◆
めまいが起こる原因はさまざまですが、その多くは視覚の機能が乱れることによって起きていると考える方が多いのではないでしょうか?
実はめまいの60~70%は耳に原因があるそうです。めまいは主に内耳の三半規管にあるリンパ液の動きが乱れることにより起こります。
三半規管では、頭の回転によって三半規管の中のリンパ液が動いて神経を刺激することで、回転運動の変化を感知するそうですよ。
例えば、スイカ割りをする時、目を閉じてその場をぐるぐると回転した後にスイカを割ろうとしても、体がふらついて思い出通りに歩けないといった経験そしたことはないでしょうか?
これは、体の回転を止めても三半規管内のリンパ液を揺れはすぐには止まらないため、回転がストップした後でもグルグルと回り続けているような錯覚に陥るのです。
このように三半規管という場所は、体の平衡感覚を取るためにとても大切な場所なんですね!
ところが、この器官にトラブルが起こるのが”めまい”といった症状です。そして、めまいにも「回転性めまい」と「浮動性めまい」がありますが、結構、つらいのは「回転性めまい」のほうですね。
◆回転性めまいの原因◆
回転性めまいとは、めまい感とともに、自身が回転していると感じる症状のことです。
頭がフワフワしていると感じる「浮動性めまい」とは別物です。
回転性めまいが起こると、静止しているにもかかわらず、自身の体が動いていると感じたり、自身のいる部屋や周りの物がグルグルと回転しているように感じます。
この原因は内耳の「耳石」の一部が剥がれて、リンパ液で満たされた三半規管に入り込んでしまう病気です。
耳石の破片が半規管の内部で蓄積すると、リンパ液の正常な流れが阻害されるため、頭部の動きを感知する三半規管の働きに支障が出始めるんです。
その結果、脳が内耳に誤った運動シグナルを送り、例え、静止した状態であっても自身の体が回転しているように感じたり、また自身の周囲が回転しているように感じるんですよ。
その原因としてはカルシウム不足が大きいようです。
特にストレスや疲労が大きいと、そのカルシウムが通常よりも多く消費するからでしょうか?
耳石は、加齢により誰でも剥がれやすくなるようです。
ただ近年、骨粗そう症が背景にあり、耳石が剥がれ易くなってきている人が増えているので、カルシウムをキチンと摂取するなど、食生活に気を付けることが大切なようですね。
但し、回転性めまい(正式名:良性発作性頭位めまい)とは、断定できませんから、できれば、『めまい外来』『耳鼻咽喉科』で検査を受けられることをお勧めします。
他に心臓病、卒中、内出血、腫瘍といった深刻な病状が隠れていることもありますからね!
◆回転性めまいとメニエルとの違い◆
回転性めまい(正式名:良性発作性頭位めまい)の症状
- 回転性のめまい
- 吐気
- 嘔吐
メニエルの症状
- 耳鳴り
- 難聴
- 頭痛
- 痺れ
◆回転性めまいの対策◆
①休息を長時間取ることをお勧めします。
長時間取って体をリラックス出来れば症状を最低限に抑えることができますよ。また、できれば明るい光景を避けるようにすることもお勧めです。光は回転性めまいの悪化をされに増進させます。
②水を飲みましょう。
あらゆるめまいは、水分不足によっても起こります。水分不足は血液量を低下させるため、脳へ十分な酸素が行き渡らなくなります。
とりわけ、運動の最中や、下痢に苦しんでいる最中は、頻繁に水分補給をして、めまいを最小限に抑えましょう。
また、身体が酸性に傾くとめまいが起こしやすいそうです。ですから、どうせなら、アルカリイオン水を飲むようにしましょう。
予防という点でも、症状が起こらなくなった方は多いと聞いたことがあります!
③生姜を試してみましょう。
かつて数世紀にわたって中国の船乗りの間で船酔い止めとして使用されたショウガは、今日では、めまい止めとして広く愛好されています。
ショウガには、血圧および体内の酸度を抑え、全身の血行を改善する効果があるため、日常的に摂取すれば、回転性めまいの頻度を減らすことができます。
ショウガに含まれる物質には、炎症をコントロールし、胃のむかつきや回転性めまいの症状を和らげる働きがあると言われています。
刻んだショウガを沸騰したお湯に加えて、生姜湯を作りましょう。1日に摂取する根ショウガは3本以内に留めましょう。通常は、1本の根ショウガ、または大さじ1杯分のエキスで十分です。
④市販の酔い止め薬を試してみましょう。
薬局で購入可能なメクリジンやジメンヒドリナートといった酔い止め薬は、めまいの緩和にも有効です。ただし、薬に頼りすぎてはいけません。どうしても必要な場合にのみ服用しましょう。
⑤“半でんぐり返し”を試してみましょう。
いわゆる土下座の体勢のことです。一人でできる手軽なエクササイズです。
ある研究によると、両方のエクササイズを行った患者からは、それぞれのエクササイズで症状の軽減を実感するものの、半でんぐり返しのみを実践した方が、めまいや合併症が起こりにくいことが報告されています。
症状が緩和するのが分かるまで、このエクササイズを繰り返し行いましょう。半でんぐり返しのエクササイズは以下の手順で行います。
- 床の上で正座し、数秒間天井を見ます。
- 額を床に着けます。若干顎を胸に向けて引き、頭を膝に近付けます。回転性めまいが和らぐまで(約30秒)、その体勢で我慢しましょう。
- 症状のある耳の方向へ頭を回します(例えば、左側にめまいを感じる場合は、頭を左へ回し、左肘に顔を向けます)。30秒間その位置に頭を置いたままにします。
- その後、手足を床に着けたままで、頭を上げ、背中と頭を一直線にします。背筋を真っ直ぐにしましょう。引き続き、頭は45度回したままにします。その体勢を30秒間維持します。
- 上体を起こして正座の姿勢に戻ります。ただし、頭は症状のある耳の方向へ回したままにします。その後、ゆっくり立ち上がりましょう。
- 同じエクササイズをもう一度繰り返したり、または逆の方向へ頭を向け同じエクササイズを繰り返しましょう。
⑥ブラントダロフ体操を実践しましょう。
主に頭および首の筋肉を使うこのエクササイズは、医療者の介助を必要とせずに、自宅で手軽に行うことができます。
回転性めまいに襲われても慌てず、繰り返し頭を左右に傾ける体操で内耳の前庭にある耳石を分散させ、少しずつ症状に慣れていきましょう。
- まずはベッドに腰を下ろして背筋を伸ばします。速やかに上体を横に倒し、45度の角度で鼻を上に向けます。30秒間(または、回転性めまいが収まるまで)そのままの体勢でじっとします。その後、上体を起こして再びベッドに座ります。引き続き、同じ動作を反対側でも行いましょう。
- このエクササイズは、1日最低2回、繰り返し行うのが効果的です。
◆まとめ◆
ある朝、起きようとすると天上がくるくる廻りビックリしました。
もしかして、これがメニエルというものだろうか?と不安になったことを覚えています。
そこで、とっさに酔い止め薬を飲み、しばらく横になっていたら、治った経験がありました。
ところが、去年も同じことがありました。ところが、今度は仕事中ですから本当に困りました。
お昼御飯のお弁当を食べ、車のシートを倒して少し仮眠を取っていたんです。
ところが、目が覚めて置きあがろうとした瞬間、例の回転が始まってきました。
”え~嘘でしょう!”という感じです。
症状は時間が経つにつれ、酷くなっていくばかりです。
前回の経験を生かして、また酔い止めの薬を飲んでしばらく休んでいましたが、今度はなかなかすっきりしなかったことを覚えています。
なぜ、こんなことが急に起こってくるのか疑問に思い、わたしなり調べたことを投稿してみました。同じような症状で困っている人がいれば、参考になればと思ったからです。