そもそも雨男とか晴れ男というものは存在しません。
偶然が重なって周囲がそう思い込み、自分自身もいつの間にかそう思い込んでいるだけなんです。
雨が降るか晴れるかは確率的に1/2ですから、どちらにも転ぶということなんです。
気象状況は人の力ではどうしようもないのは明らかです。
たまたま、雨男と言われる人がいると晴れた日に通り雨が降ったり、晴れ男と呼ばれる人がいた場合、雨雲の隙間から陽がさして雨が止んだりすると信じたくなるものです。
ここまで来ると強運というものを感じさせられます。
ところで、雨男と晴男、確かに真逆ですが共通しているところがあるんですよ!
(゚д゚lll)
そこで、雨男の呪縛から解放されるためのポイントを紹介したいと思います。
雨男の治し方にこうすればOK
よく考えてみましょう。一人の人間の力で天候が左右されることはありません。
偶然にそうなることが多くある自分自身を「雨男」と思い込んでいるだけです。
そこで、この思い込みの呪縛から解放される努力をしてみましょう。
思い込みを解く方法は二通りあります。
- 科学的な根拠を揃えて論理的に物事を考える
- 思い込みを思い込みで上書きする
まず一つめは物事を冷静に考えて見ることです。そのためにはデータ分析などを参考に客観的に考えてみる習慣をつけましょう。
科学的な根拠を揃えて論理的に物事を考える
雨女や雨男の存在を信じこんでしまう人の思考には次の3つの特徴があります。
❶確証バイアス
人間の脳は、自分の仮説が合っていたとき、これを重要なことのように思い込んでしまいます。
つまり“当たったパターンだけ”を記憶に残していきます。厄介なことに、それが自分の信念に合っていると、事実と認識してしまうのです。
これを確証バイアスと言います。
この確証バイアスは、誰にでも起こります。そして自分の意志とは関係なく、都合の良いデータだけを集めてしまうのです。
そうやって完成された「不確かな情報」に対し人間は揺るがない自信を抱いてします!
❷バーナム効果
占いにしても、似たような現象が起きます。
例えば、姓名判断とか四柱推命、タロット占いなどです。
相手から「こうではないですか?」と質問されたとき、自分に当てはまることが混じっているだけで、「当たっている!」と納得してしまいます。
実際は、誰にでも当てはまるようなことを言われているだけなのに、信用してしまうのです。これをバーナム効果と言います。
雨か晴れかは、必ずどちらかに当てはまります。誰にもでも当てはまることで、社会に蔓延しやすくなるのです。
これが迷信の生まれるメカニズムです。
世の中には、無視できる迷信と、無視できない迷信が混在します。
確証バイアスとバーナム効果により、雨女や雨男が生まれるのです。
❸3の法則
人間は、3回以上当てはまることで、信じ込むようになります。
中学生が親に、スマートフォンをねだるときの「みんな持っている」は、クラスメイトが3人持っていれば「みんな」と認識するのです。
10回の旅行のうち、3回は雨だったとしても、確率より回数を優先してしまいます。
日本の場合、年間100日以上(3〜4日に1回)は雨が降るのですから、数字で見ると、よく当てはまると気づきます。
脳は、数字を直感で理解することが、苦手だからです。
二つめはメンタル面で少し工夫を凝らしてみることです!
思い込みを思い込みで上書きすることです。
つまり、自分は雨男なんだと言うネガティブな思い込みを払拭する方法として、これをポジティブな思い込みで上塗りするということです。具体的な方法を二つほどあげてみましょう。
晴れ男と仲良くする!
晴れ男と呼ばれる人と仲良くしてみてはいかがでしょうか?
晴れ男は性格的にも雨男とは対照的です。これは後でその性格や特徴なども紹介しますが、かなり真逆ですよ。
ただし、共通点もあります。その辺りを少しいじってみると意外に開けてくるものがあるかもしれませんね。
もちろん、最初は『自分は雨男だけど晴れ男の彼といればきっと大丈夫だ!』というように思い込むことで少し気持ちに変化が生まれてくれば上出来です。
てるてる坊主などのおまじないをする
てるてる坊主などのおまじないなどは昔からありますが、このようなポジティブな行いをして自分に言い聞かせることです。
ナンセンスだと思ってしまう人もいるかもしれませんが、そう思う人はそもそも自分を雨男と思ってはいないはずです。
少しスピリチュアルな考えに染まりやすい性格だからこそ雨男という呪縛に縛られてしまうのではないでしょうか?
だったら、こうした方法を実践してみるのは、かなり気持ちの上では効果的です。
雨男と晴れ男の共通点と相違点はココだ
では、雨男と晴れ男な全く真逆な人種のように思えますが、意外と共通点もあるんですよ!
雨男と晴れ男の共通点を探ってみた
それは二人とも自信家であるということに尽きると思います。「自分は雨男だという自信」「自分は晴れ男だという自信」です。
もう一つは性格が優しいということでしょうか?雨男の場合は周囲に対する気配りが細かく相手を傷付けたくないという優しさです。
晴れ男の場合は寛容で人を許す優しさがあります。
どうですか?案外似ているところがありますよね!
雨男と晴れ男の相違点を探ってみた
雨男と思っている人はもともとマイナス思考なために、良くない結果を自分で引き寄せてしまう傾向があるようです。
例えば、「雨男の自分がいるのにこんな晴れたのはおかしい。なにか良からぬことが起こりはしないか?」と言った具合です。
これに対して晴れ男の場合は逆で「自分がいるから、きっと晴れるはずだ!天気が怪しくなってきたが、気にすることはない!必ず良い方向に廻るはずだ!」という自信のようなものを持っています。
ただ、雨男は思い込みということか来る自信に対して、晴れ男の自信は、根拠のない自信ではなく、経験からくる裏付けがきちんとあります。(※本人がそれに気付いていか気付いていないかは別です。)
同じ自信でも、この経験から来る裏付けがある自信とそうでない自信とが大きな違いだと思います。
これは、タイミングが良い人(運がいい人)だから良い経験を多く持ちこれが自信に繋がります。
タイミングが良い人など最初からいるわけがないから無意識のうちに土台を作っているわけですね!
ただ、この土台は意識して築くことだってできます。
たとえば、『人の悪口を言わない、陰口を叩かない』『部屋の中をいつも綺麗に掃除する』こういった小さな積み重ねこそ不思議と良い出会いや良いタイミングをつかむ経験をするようになります。
もともと優しい性格で周囲を気遣うこともできる人ならば余計に意識してやってみてはどうでしょうか?
まとめ
本来は雨男とか晴れ男という種類の人間は存在しません。ただ、本人がメンタル的にそう思い込んでいるだけです。もちろん、偶然に近いタイミングの良し悪しまでは否定しませんが‼
そこで、この思い込みの呪縛から解放される方法を整理しておきましょう。まず、この解決方法は2つあります。
- 科学的な根拠を揃えて論理的に物事を考える
- 思い込みを思い込みで上書きする
周囲に晴れ男と評価されている人がいるならば、自分自身との比較をしてみることです。
そこには共通点もあり相違点も当然見つけることができます。
ネガティヴな思い込みから抜け出してネガティヴな考えて方ができるようになれば、もうあなたは雨男と呼ばれることはありませんよ!(^-^)