なんで都会にカラスが増えたのだろうか
そもそも、野鳥であるカラスがなぜ増えたのか不思議に思ったことはありませんか?
それは、雑食性であるカラスが好むエサが、人間が出す生ごみによって豊富に得られるからです。
また、街路樹などカラスの巣づくりに適している環境があるのも、カラスが増えた理由のひとつかもしれません。
それに、天敵である猛禽類が少なく、開発によって住んでいた森林が減少したことも原因でしょう。
カラスはビルの立体的な構造を、本来生息している森林のように認識しているそうです。
これらのことから、カラスは都会の環境に順応して増えて行ったと考えられています。
時代がこのように移り変わって来た以上、わたしたちもカラスとうまく共存していく方法を考えていかなくてはいけません。
でも、最小限カラスの被害に会わないように予防対策についてもお話していきます。
カラスが来ない予防対策を確認しましょう
わたしは、集合住宅に住んでいるので、生ゴミの回収日などには決まってカラスが近くに群がっています。
時にはネットから生ゴミがはみ出しているのを見つけると、すかさず食い荒らして廻りますから困ったものです。
そこで、このようなケースを招かない為にも次の項目を守るように心がけましょう。
- ゴミを長時間放置しないよう注意する
- 生ゴミが出ない努力をする
- エサの隠し場所をつくらせない
- エサやりなどはしない
ゴミを長時間放置しないよう注意する
カラスが来ないためには、まず、ゴミをなるべく放置しないことが大切です。
カラスは置かれているゴミに寄りついて中身をあさるわけですから、要は、カラスに荒らされる前にゴミがゴミ収集車に積み込まれれば良いわけですね。
可能でさえあれば、本来ならゴミ収集車が来ると同時にゴミを出したいところです。
しかし、これは難しい場合もあると思いますので、なるべくゴミが長時間のあいだ放置されてしまうことのないように心がけましょう。
収集日の前日の夜に、ゴミを出すのは放置する時間が長くなりますのでNGです。
収集日の朝に出すのが望ましいところです。
また、生ゴミばかりに気を取られてしまいがちですが、実は針金やハンガーなどのゴミも長時間の放置は禁物です。
これらのものは、カラスの巣の材料になってしまうことがあるためです。
カラスを寄せ付けないためには、カラスに巣をつくられないような環境づくりも徹底することも大切です。
生ゴミが出ない努力をする
カラスが来ないように対策したければ、生ゴミを減らす努力をしてみるのも良いでしょう。
生ゴミの多くは水分です。水をよく切ってから捨てることで、生ゴミの量を減らすことができます。
また、野菜の皮や芯など、普段は捨ててしまうような部分でも可食部分であれば捨てずに食べる工夫をしたいものです。
毎食のごはんは食べられる分だけ準備して、残さず食べるようにして、多く作ってしまった場合は捨てずに冷凍保存をするようにしましょう。
生ごみを減らすことはエコにもつながりますので、カラス以外の害虫や害獣による被害にも効果があります。普段から心がけておくと良いですね!
エサの隠し場所をつくらせない
カラスはエサを隠して貯めておく「貯食」という習性があります。
地面や自分の巣、木の枝の上、建物の隙間、植木鉢など、あらゆる場所にエサを隠します。
餌の隠し場所は100か所以上にのぼるにも関わらず、隠し場所をしっかりと覚えていて、しかも腐りそうなもの、腐りにくいものをしっかりと区別して記憶しているとのことです。
カラスを寄せ付けないためには、この餌の隠し場所としてカラスに認定されてしまわないように注意をしておく必要があります。
ベランダの植木鉢や建物の隙間などはカラスの餌の隠し場所となってしまわないように、普段からよく管理をしておくことが大切です。
隠し場所にすることができないと学習したカラスは、いずれその場所に寄り付かなくなることでしょう。
エサやりなどはしない
カラスを撃退したいのにカラスに餌やりする人はさすがにいないとは思いますが、周囲の方がもしカラスに餌やりをしていたら、ぜひ止めるように促しましょう。
カラスは人間が餌をくれると学習すると、人間を怖がらなくなってしまいます。
人間を怖がらないカラスは、追い払おうとしても逃げなくなってしまい、とても厄介なのです。