旬の食べ物は、とても美味しいのですが食べこなせずに、そのまま腐らせてしまった経験などはありませんか?
厄介なのは、ダンボールいっぱいに貰った柑橘類などです。
特に旬の時期のかぼすは酸味が少ないのが特徴ですが、日持ちが短く爽やかな風味や香りが劣化して、すぐに色も変わってしまいます!
せっかく手元に新鮮なものがあるのに使いこなせずそのまま腐らせてしまうのはもったいないと思いませんか?
そこで、なるべく新鮮な状態を守って長期保存する方法を果実、果汁、皮に分けてご説明しますね!
果実・果汁・皮の最適な保存のやり方
かぼすは残念ながら常温での長期保存はできません。なぜならすぐに追熱して鮮度がおちてしまうからです。
すると皮の色が黄色く変色してかぼすの特徴とも言える爽やかな風味や酸味がなくなってしまいます。
それでも、かぼすを常温保存する場合は次のようにしてください
- 段ボール箱などにかぼすを綺麗に並べて、積み重ならないようにする
- 家の中のできるだけ低温で温度変化が少なく直射日光が当たらない風通しの良い場所に保存して置く
- かぼすの常温保存は約1週間なので、その期間で使い切るか冷蔵保存・冷凍保存にする。
では、なるべく長期保存したい場合は、どうしたらよいかと言えば基本的には加工して保存するか冷蔵・冷凍して保存する方法なら大丈夫です。
加工して保存する場合は蜂蜜やジャムなどと混ぜると未開封の状態ならば長期間の常温保存が可能です。
ただし、一般的には冷蔵庫や冷凍庫を使って保存する方法が加工して常温保存するより新鮮さを保つことができるので、こちらの方がおススメです。
では、まず実を保存する方法からお話したいと思います。
実をそのまま保存する方法
かぼすをまるごと保存する場合は冷蔵庫の野菜室で保存するようにしましょう。やり方は次の通りにしてください。
- かぼすの葉や枝は切り落とす(※栄養成分が葉や枝に取れないため)
- 黒いビニール袋にカボスを5~6個単位で入れる(※黒い袋を使用するのは、光を遮断することにより劣化を防ぐことができるため)
- ビニール袋の空気を抜き野菜室で保存する。
しかし、かぼすを冷蔵保存しても時間が経てばだんだんと酸味や風味は落ちていきまます。なるべく新鮮なうちに使うようにしてください。
もし、冷蔵保存をする場合の日持ち期間は以下の通りです。
保存期間の目安:およそ2週間程度
香酸柑橘の保存方法 長持ちさせる保存の仕方 (kudamononavi.com)
実をカットして保存する方法
では、次にかぼすの実を半分にカットしたときには、どのように保存すればよいかご紹介しますね!
カットしたかぼすを保存する場合は冷凍保存をおススメします。保存方法は次の通りです。
- かぼすを4~6等分にカットします(輪切りでもOK)
- カットした実を一つづつラップで包む
- ラップに包んだ実を保存袋に入れ空気を抜いて冷凍する
冷凍すれば、長くて1年は大丈夫です。ただし、家庭用冷蔵庫では冷凍焼けを起こす可能性があるため3~4か月くらいで使うようにしてください!
かぼすの切り方、搾り方、保存方法と関連レシピ - 知ると得する栄養雑学・豆知識:アスレシピ (athleterecipe.com)
保存期間の目安:3~4か月
解凍するときは冷蔵庫に移して1日ほど放っておくとよいです。もちろん常温にしてしばらく置いて自然解凍しても構いません
皮・果汁を保存する方法
今度はかぼすの皮や果汁についての保存方法です。まず、皮の保存方法から紹介しますね!
かぼすの皮を保存する場合は、次の手順で行います。
- かぼすの皮をぬるま湯で丁寧に洗う
- 実を皮から抜き取り皮の内側の白い部分を丁寧に削ぐ(白い部分は苦みが強いため)
- 必要な部分だけ小分けにしてラップに包み、密閉式の保存袋に入れ冷凍する
カボスを長期保存する方法。果実・果汁・皮の3パターンで紹介! | かぼすをゴクゴク (kabosugokugoku.com)
こぼすの果汁を保存する場合に次の手順で行います。
- 絞ったかぼす果汁を茶こしで濾す
- かぼす果汁にお酢を加える(お酢の量は果汁に対して10~20%)
- お酢を加えたかぼす果汁を保存容器に入れ冷蔵庫で保存する
保存容器に入れたかぼす果汁はポン酢やドレッシングの他に野菜の和え物やジュースなど使い方は様々です。
だいたい冷蔵庫で6か月くらい持つ場合もあります。
また、製氷皿に注いで冷凍した後、いったん取り出し再び密閉式の保存袋に入れて冷凍室に保存すれば、およそ1年くらいは保存することができます。
保存期間の目安:冷蔵保存6か月/冷凍保存1年
かぼすを保存するための切り方及び絞り方
かぼすの保存方法は、こんな感じでいいと思いますが、今回初めとか余りかぼすを料理などに使ったことがない方のために切り方や絞り方もご紹介しますね♪
実の切り方
かぼすは、青い未熟な果実を使うのが一般的です。
なぜなら完熟したかぼすは黄色くなって特有の香りが薄くなってしまうからです。
ただし、未熟なかぼすは硬くて絞りにくいという難点があります。
もし、硬すぎる場合は切る前にレンジで500~600Wで20~30秒ほど軽く温めると絞りやすくなります。
これは加熱することによって細胞膜が壊れて柔らかくなるからです。
では、早速かぼすの切り方をご説明します!
(^ν^)
かぼすを切るときには、ヘタを横になるようにして実を横半分に切り分けるようにしてください!
(ヘタを上もしくは下にして縦に切ると、逆に絞り難くなってしまうので注意) ƪ(˘⌣˘)ʃ
横半分に切った実をさらにくしの形に切って半分を3等分くらいにします。
この切り方をしておくと、いざ果汁を絞り出すときに出やすくなりますよ!
では、今度は絞り方です!
果汁の絞り方
レモン汁などを絞り出すときは切り口を下にして絞るのが一般的ですよね?
ただし、かぼすの場合は切り口は上にして、やや斜めにして絞るようにします。
なぜなら果汁と外皮に含まれる香りのエキスと橙皮油が同時に出るようにするためです。
また、このやり方だと種も一緒にこぼれ落ちることはありません。とにかく、かぼすの香りや風味を味わうためにはこの絞り方が一番です。
今買って1年中楽しめる!かぼすの冷凍保存方法&絶品ポン酢レシピ [えんウチ] (enuchi.jp)
次に、かぼすは健康的にも栄養価が高いのはご存知の方も多いと思います。
では、どんな栄養素が多く含まれているのでしょうか?また、保存方法次第ではそれらの栄養素は崩れないのでしょうか?
かぼすの冷蔵保存と冷凍保存での栄養効果
かぼすには結構多めに含まれるのがクエン酸です。ですから、疲労回復や食欲増進の効果が期待できるし、芳香成分によってリラックス効果も期待できます。
その他にも、カリウム、カルシウム、ビタミンCやビタミンEなども多く含まれる果物です。
ただし、酸味が強くいっぺんにたくさん食べれるようなものではないので、これらの成分の効果は大きく期待しにくいと言えます。
しかし、空気に触れると爽やかな風味や香りが逃げてしまうので、できれば冷蔵保存よりも冷凍保存の方が長持ちします。
冷蔵庫の開け閉めが少なく低温が保たれるなど、保存状態が良ければ、さらに長期保存も見込めます。
また、含まれている栄養素の成分は冷凍保存も冷蔵保存も変わりません。
かぼすによく似た柑橘類にすだちがありますが、
よく違いが分からないと思っている方はこちら↓
すだちとかぶすの違いを大きさ・風味・香り比較!相性がいい料理まで
まとめ
旬の食べ物は、その季節に食するからこそ旨みが十分に引き出せて味が堪能出来るものです。
柑橘類でも、特にかぼすはすぐに鮮度がおちてしまうので長期保存するには、ちょっとした工夫も必要ですね。
- 常温での加工保存
- 冷蔵庫保存
- 冷凍保存
長期で保存を考える場合は、この3つの方法が可能ですが、新鮮さと有りのままの風味や香りを楽しみたいと考えるとなるべく早めに使うのが間違いないですよ。
やはり旬のものは、その時期に食べるのがいちばん美味しいからです。